ブラジル現代史Lv.111

こんばんは

読書の秋なので今日は今読んでいる本をご紹介しますね


私は興味があちこちに向いてしまうので1冊の本だけを読み続けることが出来ず、数冊を同時に読み進めるタイプの人間なんですが

今主に読んでいる本は『死ぬ瞬間』と『エルサレムのアイヒマン』です

どっちも有名な本らしいので読んだことある人も多いかもしれませんが!


『死ぬ瞬間』は「最高の人生の見つけ方」という映画(良かった)を観ていたら「死の受容プロセス」というものが登場し、気になって買った本

これは著者のキューブラー・ロス(精神科医)が末期癌患者などにインタビューをして、自分の死ぬ運命を知った人がどのように死を受け入れるのかを研究してまとめた本なんですが

そこで提唱されている「死の受容プロセス」は、人は死を「否認→怒り→取引→抑鬱→受容」の5段階のプロセスを経て受容するというものです🧐詳しくは調べて下さい


そんなのよっぽど恵まれた人生を歩んでないとそこまで強く死にたくないなんて思えないし、勝ち組にしか当てはまらないゴミ理論だろ…と思いながら読み始めたんですが

読んでみると割と不幸そうな人たち(失礼)も死を拒絶していて、どうやら人間は私が思っているより生に固執しているっぽくてびっくりした(単純に死を恐れているだけかもしれませんが)


死に当てはめると私はあまり共感出来なかったので「素足でゴキブリっぽいものを踏みつぶしたとき」に置き換えてみたら確かに同じようなプロセスを辿っていることに気づき、割と的を得た理論なのかもしれないなと思いました(ゴミみたいな結論を出すな) 


でもこれ信仰している宗教によっても違いそうなので宗教別の結果が知りたいな、これはアメリカで行われた研究だからクリスチャンが多いんだろうけど

無宗教の日本は自殺大国だし、死を救いとみなしている宗教もあるからね

誰か宗教別の死の受け入れ方とか死に対する恐怖の度合いの違いに関する論文など知っていたら教えてください





2冊目の『エルサレムのアイヒマン』はアドルフ・アイヒマンの裁判記録
アイヒマンはホロコーストのユダヤ人大虐殺を指揮した戦犯で、亡命先のアルゼンチンからイスラエルに連行されて裁判にかけられるんですが

著者のアーレント自身もユダヤ人なのに超客観的に物事を捉えていてすごい

ナチスによる大虐殺に協力した多数のユダヤ人の存在を暴露したり、この裁判のそもそもの正当性を疑問視したり、

アイヒマンは極悪人ではなく何も考えていないだけのどこにでもいる小心者の役人にすぎないと結論付けたりしていて当時は死ぬほど叩かれたらしいけどこんなに冷徹に客観性を貫いてとことん正義を追求する姿勢と勇気は本当にすごい


↓これは好きなところ

嫌な奴の嫌な奴たる所以、半分くらいの奴らは何も考えていないことに起因するので本当にクソ

でも色んなことを知ったり考えたりできる環境にいながらそれをしない人はカスだけど、その環境にない結果そうなってしまった人は可哀想、そして戦犯とかは後者も多いので割と可哀想になってしまう、本当にクソなんですけどね



高校生の頃、人の性質はその人自身より周りの環境によって決まる割合のほうが多いからどんな極悪人もあまり責めることはできない、みたいに考えていて

非暴力・非服従を唱えたガンジーだって育った環境が違えば暴力による世界征服を目論んでいたかもしれないし

差別主義者で社会主義者のヒトラーだって博愛主義の資本主義者になる世界線があったかもしれないから

本当は誰も責められないとか思ってた、今は例外も全然あると思ってるけどやっぱり多少は同情してしまいがち




どっちも論点がズレた状態で終わってしまいましたがどちらも面白いので興味があったら読んでみてください

エルサレムのアイヒマンは日本語訳がめちゃくちゃで読みにくいけど…


秋は公園のベンチやカフェのテラス席で読書をするのが好きです おすすめ



このあとは深夜1時からまよレコの最終回があります 今日だけはリアルタイムで聴いて「#まよレコ」のタグで沢山ツイートしてほしい

よろしくね


それではまた来週〜



新倉のあ(ブラジル)

MIGMA SHELTERのリオデジャネイエロー担当ブラジルです!ブlogでは主に日々書き溜めている独り言を放出しています。よろしくお願いします^ - ^

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アイドルユニット・MIGMA SHELTER(ミグマ・シェルター)のBlogです。メンバーが日替わりで更新します。よろしくお願いします!

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